PETHOW

このブログは、筆者の経験から得た飼育知識を実例として綴っています。皆様のより豊かなペットライフを創る一環としてご活用して頂ければ幸いです。又、自家繁殖個体(サソリ等)のオークション出品情報もいち早くお伝え致します。

2 サソリに適した餌用昆虫とは?筆者の意見と見解

前回の記事では、「サソリの餌レッドローチ推奨」と記した。

では今回はその理由をご紹介。

前書き 

サソリの餌が生きた昆虫(小動物)であることは有名だ。

サソリ飼育では最も多くの場合、餌用の昆虫が利用される。

その中でも代表的なものは、

    •ヨーロッパイエコオロギ

    •レッドローチ(トルキスタンゴキブリ)

              •デュビア(アルゼンチンウッドローチ)

などが挙げられる。

では、この中で何が一番「サソリの餌」に適しているか。今回は筆者の考えを交えて掘り下げてみた。

※餌用昆虫1 ヨーロッパイエコオロギ

メリット  •栄養価が高い

      •餌切れに強く、置き餌でも落ちにくい

      •カルシウムリン比のバランスが良い

デメリット •飼育環境で鳴くことがある。

      •ストックと手間がかかる

      •割合高温に弱い

      •気性が意外と荒く、噛み付くことがある

※餌用昆虫2 レッドローチ

メリット  •高温にも低温にも強い

      •高カルシウム低脂肪

      •床材に潜らない

デメリット •ストック時の匂い

      •置き餌の場合、食いそびれた個体が繁殖することもある。

      •飼育容器から脱走することも 

      •動きが速い

※餌用昆虫3 デュビア

メリット  •動きが鈍く、捉えやすい。

      •ストックが容易である

      •栄養価が高い  

      •脱走しにくい

デメリット •顎の力が強い

      •床材に潜る

            ※これらは全てサソリ基準

今あげた中で、筆者が重要だと思うポイントは、

    •床材に潜らない

    •動きが鈍い

    •カルシウム日が高く、脂肪分が少ない。

なぜそこが重要なのか。一つずつ解説します。

•床材に潜らない

チャグロサソリは地表種が多い(つまり地表で活動する)又は半地中種

•動きが鈍い

サソリの多くは、飼育下では動きが鈍いことが多い為

•カルシウム比が高く、脂肪分が少ない

サソリは飼育下では肥満しやすい、それが原因になって突然死した事例も多い為

  この3つの条件を満たした上で、ストックが簡単。以上から筆者が最もサソリの餌に

   適している餌用昆虫は、レッドローチだ。

と思います。 メリットデメリットの捉え方は人それぞれですので、あくまでも一つの意見としてレッドローチを検討してみては如何でしょうか。

資料  チャグロサソリ     レッドローチ

 

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